夢みて候・追手筋編

追手筋、出番待ちの地方車の上は、一種独特の熱気と高揚感があります。

なかなか見る機会のない場所と思いますが、いくつもの思いが重なる、素敵な場所でもありますので、ちょっとご紹介します。

よさこいは、ご存知のように、どこでいつ踊るかは、それぞれのチームが決めますので、なかなか、予定の時間通りにはいきません(笑)が、唯一、追手筋の順番は、事前に決まっており、ほぼ時間通り進行しますので、かなりの地方車が、追手筋の出番に合わせ、早めに待機しています。

これから聖地追手筋に向かうという、独特の雰囲気の中、次々と誘導され、ゲートに向かっていくのですが、その出発する地方車に、見ず知らずのチームも、馴染みのチームも手をふってエールを送っていることは、意外と知られていないと思いますが、そのシーンを見る度に、私はとても温かく嬉しい気持ちになるのです。

走り出した地方車の後ろを鳴子をならしながら、追いかける踊り子さんにも、手を振り、エールを送る。

一生懸命練習してきた、よさこい仲間に、自然に、お互いにエールを送るのが、伝統になってきつつあるようで嬉しく思います。

さて、今年の追手筋、審査の順番は、ほにやの一つ前が、十人十彩さんという出番表。

ほにやの地方車は北側で、十人十彩さんの地方車は南側で、待機して、出番の指示を待っていました。

今回は、ほにやの地方車が先に誘導されました。
その時、動き出したほにやの地方車に向かって、十彩の代表“院長”が、一人地方車の上で、私達に向かって親指を立て、頑張れ!と、無言のエールを送ってくれています。
そして、私達もお互いの健闘を祈って、エールを送り、雨が降り始めた追手筋に走り出したのでした。

言葉はありません。

でも、それぞれの個性を生かし、お互いに一生懸命やってきたからこそ、お互いを認め、応援できるし、また励みとなり、頑張れるのだと思います。

たかがよさこい、されどよさこい!

こんなにたくさんの人々が、一生懸命になれるよさこいを育んできた高知県人は、やっぱりいいなぁ…

と、思う…今日この頃なのです。