ほにや永久スタッフ、おかっち。

とうとう、おかっちと最後のお別れ。

まさか、おかっちのお通夜や、お葬式に参列するなんて、想像もしていませんでしたが…。

おかっちは、おかっちのお人柄、仕事ぶり、地元須崎への貢献を表すように、各方面からのたくさんの方々に惜しまれ、見送っていただき、天国に旅立ちました。

お通夜の席では、おかっちの好きだった[きらり]が流されました。

おかっちが、まといとして、本格デビューの曲です。

『よさこいの曲におくられて、踊りながら天国のいいところにいくと思います』と、お父さん。

踊り子さんの温かい心づかいで、写真やDVD、お花もたくさん飾られました。

県内外からもたくさんの踊り子さんが、かけつけてくださり、ご家族、ご親族の皆さんも、ほにやが縁で築かれた親交を、大変喜んでくださいました。

お葬式では、斎場から溢れるご弔問の列。

ご家族にとっては、つらい別れの時ですが、こんなにも愛され、こんなにも惜しまれる息子さんの生き方、心根は、本当に誇りに思えることだと思います。

仕事もきっちりやって、趣味の旅行もちゃんと計画立てて実行。
消防団や地域での活動も立派に行動した上で、
よさこいも“一生懸命、真面目に楽しんで”取り組んでくれました。

柔らかい物腰は、小さな頃からだと、おばあちゃんや親戚の方からお聞きしました。

『チャンバラも鉄砲もいやで、遊びでも人をやっつけたりせん、優しい子やった』と、、、懐かしい話の端々に、おかっちの感性の原点がありました。

優しいと弱いとは、違います。
おかっちは弱いのではなく、優しいのです。

だから、どんな時も、どんなことでも、決して周りに流されることなく、自分の意見をちゃんと持って行動できる勇気があったから、仕事にも音楽にも、よさこいにも、自分らしい活動ができたのだと、改めて思います。

綺麗ににたたまれ、大切にしまってくれていたという、まとい衣装とスタッフ衣装。

スタッフ衣装の胸には、祭り当日、ほにやスタッフが携帯するポーチをぶら下げています。
中には当日のスケジュール表や、班ごとの隊列表がそのままありました。

その裏側に大きな字で

『中央公園、時間的にNG。はりまや橋商店街もキツキツのスケジュールです』

との、走り書きがありました。

帯屋町アーケード終了近くで、地方車を中央公園に入る方に回すか、はりまや橋商店街に移動するかを、地方車の上にいる私に見えるよう、かかげてくれた走り書きです。

決して踊ることが得意だった訳ではないけど、纏の時も一生懸命練習して、皆を盛り上げてくれました。

そして、裏方も一生懸命、真面目に楽しんで頑張ってくれたおかっちの生き生きと輝く姿。

おかっちは、「ほにやの永久スタッフ」として、これからも一緒にほにやを創ってくれる大事な人です。

おかっちに教えてもらった真の優しさと、正義感は、ほにやスタッフの伝統として引き継いでいきたいと思います。

本当にありがとう、おかっち。

棺の上に、まとい衣装を着付け、いよいよ旅立ちです。

おかっちを乗せた車の正面には、制服姿の消防団の皆さんがずらっと並び、敬礼をしています。

そして、ほにや男衆は、おかっちに感謝の気持ちと、敬意を表し、まとい旗10本を高らかに掲げ、みんなでお見送りをしました。

何にでも、一生懸命楽しんで頑張るおかっちには、天国でも、色んな役割がまわってくると思いますが…

しばらくは、安らかにおやすみください。