映画のはなし・其の二十三 「風神×雷神=いちむじん」

今回、映画作りに、初めて、始めから参加させていただき、たくさんのことを勉強させていただきました。

仕事上の文化の違いや、商習慣の違いには、毎回毎回、驚きましたが、

0から何かを“創る”という仕事→モノ作りの基本的な考え方、体質は同じ。

映画の仕事も、ほにやの仕事も、よさこいも、、、、どこまで、熱意を持って頑張れるか!が、勝負の世界なのです。

妥協したら、そこまでの仕上がりにしかならないのです。

“どれだけ、映画を(よさこいを、ほにやを)、一生懸命真面目に楽しめるか”なのです。

普段の仕事との、大きな違いと言えば、それに関わる人の多さ…

映画作りは、細分化されていて、監督、プロデューサーの思いに対し、

それぞれのプロが、プロの仕事で応え、またそれを監督が練り直したり、突き返したりと、凄まじいキャッチボールをして、

熱意の相乗効果で、映画自体が、どんどん成長、進化していくのです。

七、八、九月と、練習が進む一方で、裏方さん達の作業も佳境に入ってきていました。

美術の福○さん、小道具の片○さん、ロケ場所を決める小○さん、メイクさん、衣裳さんなど…、

それぞれの立場から、さまざまな角度で、打ち合わせや質問が、矢のように飛んで来て、正直、本当に、想像以上に大変な日々でした。

たくさんの作業や依頼、楽しくも苦しい、無理難題が相次ぐ中でも

この映画の中で、かなりのポイントとなる、まとい旗のデザインは、

私の中でも、かなり大きなプレッシャーとなっていました。

プロデューサーが表現したい→ほにやのまといの世界観。

そのオリジナリティを大切にしながら、いかに“いちむじん”の個性を出すか…

一生懸命という意味の“いちむじん”という、伝説のチーム

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新平(溝端君) と、司(五十嵐君)、二人で『いちむじん』のまとい。

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新平を風神に、司を雷神として

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『風神×雷神=いちむじん』

試行錯誤を繰り返し、大切な、まとい旗のデザインが、完成したのは、九月末、

もうすぐ、高知ロケ、と慌ただしくなった頃でした。